「オハコ」という意味ではないですよ。ホームリバーで会って話したKGさんのいう「18番サイズでないと…」という言葉が頭から離れないのです。アダムスではなくてライトケイヒルのスレッドをボディにしてハックルはグリズリーだけ巻きました。背景はアダムスの10番。

今シーズン最後のトライです。

18~10番。さらにこのラインアップに8番も加えたいと思います。

2本目の18番はアダムスからブラウンハックルを抜いたもの。意図したのではなくてヘタで2枚目を巻き重ねられないということです。ボディはシマザキ・ストレッチボディ(アダムスグレー)。これは小さなフライでも自由自在です。
浜田マハさんの『リボルバー』が半ばを超えたので、そろそろ落ち着かなくなって萬葉堂書店に行きました。

内澤旬子さん経由で知りました、文庫は半額330円。有名な編集者なのですね。私は知らなかった。

本家の内澤さんの、文庫本がなくて単行本500円。

これはCOOPで衝動買いしました新品1,400円。1974年の記事に「巴里のアパートにあったちいさな椅子」という踏み台に変身する椅子が設計図とともに紹介されていたのを今回、件のページを復刻したのです。作ることになるかなと思います。「リンゴ箱をバラシて作る椅子」という記事も復刻されていました。

まず水がきれいで気になっていた道路わきの流れは無反応でした。ヤマメの川です。もっと奥なのです、きっと。で、我がホームです。もう今シーズンは平日に行ける人でなければチャンスは今日と来週の土曜日のみ。禁漁が迫っています。午後から出かけたので釣り人の車も姿もありませんでしたが、最初の川は足跡が多数ありました。

さて、ホームですが、前回のKGさんのアドバイスに従って#16のアダムスを浮かべたら今年ちっとも出なかったポイントでこのイワナが来ましたので、サイズは小さいけれど、一人、深くうなづくことのできる岩魚でした。来シーズンに繋げますよ。

エグレ淵では、シナモン色のマシュマロボディにグリズリーのハックルをスタンダード風に巻いたフライで合わせ切れ。右岸ぎりぎりの変化のある場所でした。水少なし。

来週もう一度、平日の午後に行こうと決めました、最後の30日土曜日に行けるかどうかちょっと心もとないので。
追記:今日も宇田バンブー7フィート2インチの4番を振りました。#16ですからいつもの大き目のドライを結ぶ6Xに6.55Xのティペットを60㎝くらい継ぎ足しましたが違和感なくターンオーバーしてくれます。我がロッドながら見事なものです。基本、メインはこれで行くことにしましょうかね。距離が長く体力を必要とするときや、もっと短いロッドが必要な場合を除いては。

我が家のチワワ、チクの寝姿をデスクトップの背景にしています。しみじみ眺めていたら江戸時代の丸山応挙という画家の名が浮かんできました。それというのも、小学校の国語の教科書(もしかしたら道徳の教科書)に丸山応挙がイノシシの絵を描くのに死んだイノシシを写し、昼寝のイノシシと師に伝えたら毛が寝てるじゃないかと叱られたというような確か内容でした。ホントかな。今でもこうして覚えているほど印象深い話でした。
「丸山応挙+猪」で検索してみたら次の新聞記事がヒットしました。
「写生を重んじた江戸時代の画家・円山応挙(まるやまおうきょ)は、イノシシの寝姿--臥猪(ふすい)を描くように頼まれた。伏したイノシシが竹やぶにいるとの知らせを受けた応挙は、駆けつけて写生をする▲しかしその絵を山に詳しい老翁(ろうおう)に見せると「これは臥猪ではなく病猪(やみしし)だ」という。驚いた応挙がわけをたずねると、「元気なイノシシは寝る時に体の毛が立っているものだ。絵は以前に見た病気のイノシシと実に似ている」と答えた▲応挙は老翁の話から絵を描き直すと、例のイノシシが死んだと知らせが入る。描き直した絵を老翁は「これこそが臥猪だ」と絶賛した。応挙の写生の正確さを伝える逸話だが、今いてほしいのは病猪を見抜いた老翁の方かもしれない▲昨秋、岐阜県で発生した豚(とん)コレラでは野生のイノシシによる感染拡大の封じ込めに力が注がれてきた…後略。(毎日新聞 2019/2/8 東京朝刊 )
我ながら不正確な記憶だよと笑ってしまいました。

ヤフオク!で落札しました。憧れの C.F.O.リールは30,500円+送料520円。点がわずらわしいので以下「CFO」と略します。出品者の説明を抜粋すると、「1箇所目立つキズがあります。リールフットに細かいキズがあります。その他大きなダメージ無く良い状態です。動きも非常に滑らかです。元箱、取説 はありません。良い状態ですが、中古のフライリールです。ダメージの見落としがあるかもしれません。細かいキズ、汚れなどご理解の上、入札お願いします。レターパックプラスにて発送します。実測 直径約74mm 幅約28mm」

御覧の通り、この写真の上方にその傷が一つ見えていますが、商品説明にあるフットの傷なんて無いに等しい程度です。これはいい買い物になりました。実は一昨日は酔っぱらって入札を競い、予定の20,000円台を超えてしまったこともあって、ちょっと心配していたのです。これは美品だよと一安心。バッキングライン(白が嬉しい!)は少し巻いてあるのですが、もしかしたら未使用ではないかと思わせるほどです。ただ一ヵ所の傷のせいで人から人へ売り買いされてきたのものかも知れません。
ドラグはクリックタイプのダイカスト(鋳造)モデルです。ラインガードあり。軸止めがスピンドルのリペット止め方式(俗にいう「目玉」または「おっぱい」)。後述の特集記事によればこの目玉の軸止めを根拠にして1978年から80年代に作製されたのもののようです。なんだ最近のじゃないかと一瞬、つぶやいてしまいますが、既に50年前です。いつの間にか1970年から53年も過ぎています。月日の経つのは…と、私もまた平凡な言葉をはいては途方に暮れるようです。振り払うためにますます釣りに出かけねば…。

これでアウトスプールのオービスCFOとインスプールのハーディと、オーセンティックな(authentic)=本物の、正真正銘の、信頼できるリールが揃いました。

もう一つ、ディスクドラグタイプのほぼ未使用品(スタートが18,000円。さっき確認してみたら38,200円で落札されていました、ふう)もあったのですが、クリップタイプの機構はたぶんこのハーディのフェザーウェイトと同じはずで、これが今も現役でいい音を鳴らしてくれているので、信頼してクリックタイプです。

どちらも私は右巻き。

右側を使用し、左側は予備と考えるのがいいのだそうです。でも頑丈だからめったに予備は使わないそうです。
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混乱なく説明できているかな…。いつになく詳しいのはこの雑誌の特集を片手に書いているからです。

『フライロッダーズ2015年夏号』これ間違って古本屋に処分して、ヤフオクで買い直したという間抜けな経緯を以て手元にある雑誌です。

解説・田代法之 写真・奥井隆史 まとめ・森安正樹で、ここに紹介されているリールはすべて田代さんのコレクションだそうです。

田代さんの解説がまた具体的でいい。CFOシリーズが田代さんは好きで好きで仕方がないという気持がよく現れた素晴らしいインタビューと解説です。ちなみに田代さんは123のディスクドラグタイプで8のティペットと20番のフライを使って、ロッドは短めのグラスかバンブーで20インチのニジマスを釣るのにいいのだそうです。曰く「僕はたぶん一生CFOのリールだな」。
これで今、もう一つ欲しいのは最新式のラージアーバーリール一個になりました。こちらは具体的にまだどれと決めたわけではありません。実は今、田代さん偏愛の123のディスクドラグタイプも欲しくなっていますが。